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医師として生きる 7:出張に出る
2020/06/29
こんにちは。
院長の鈴木です。
今回はシリーズ7となります。どうぞお付き合いくださいませ。
◆シリーズ7:出張に出る
医局長も2期目に入り、年齢も30後半になると、何となく大学病院での診療にマンネリ化を覚え始め、このままで良いのだろうか?大学病院という大きな組織の一員のままで有意義な人生だったといえるのだろうか?などと考えるようになってきました。
だからといって、すぐ開業する気持ちにもなれず、この時期にはたくさん悩み、悶々としていました。
しかし、とにかく大学病院からは一刻も早く飛び出して、新たな道を見つけたいという気持ちだけはどんどん膨らんでいきました。
その妥協点として神奈川県にある中堅病院の形成外科部長として出張させてもらうことにしました。
出張というとビジネスマンのようにどこかの地方へ商談や視察で移動するいう意味合いが強いですが、我々の出張は、長期間、自分の職場とは違うところ(系列の病院等)で勤めることを意味します。どちらかというと、出向に近い感じかもしれません。
この出張の間に、自分の今後歩んでいく道をしっかりと確立したうえで大学を辞めようと考えたわけです。
出張に出た病院は300床程度の都心から1時間ほどのベッドタウンにある病院で、私は形成外科部長とはいえ、赴任当初はたった一人の形成外科医で、週に何日か大学の医局から助っ人に来てもらうという形で細々と診療を行っていました。
ところが都心への通勤に便利ということもあって病院の周りに筍のようにマンションが立ち並び、人口が急増したこともあり、1年もしないうちに午前中に外来患者様を100人近く診察して、午後からは3件~5件の手術をこなしていくという毎日を送るようになってしまいます。
さすがにこれでは体がもたないと、2年目からは形成外科の常勤医を一人増やしてもらい、2人の常勤医と週に何日かパートの先生に来てもらって、何とか診療をこなしていくようになります。
出張の間に今後の方針を決めようと思っていたのに、忙しさの中に充実感を感じてしまい、結局その病院に5年間勤めることになります。
しかし、少し時間的にも、精神的にも余裕ができた3年目頃からは、進路探しの為には、今からでも何でも見たり聞いたりしてやろうと考え、専門外の学会や外国の学会に参加したり、先輩のクリニックを見学に行ったり、海外のドクターを訪ねたりなど色々な試みを続けるようになりました。
それらについては次回からお話します。
ここまでの長文お付き合いありがとうございました。
また次回は医師として生きる8で。
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