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医師として生きる 13:手術にはPrecision(正確性)とPrediction(予測)が必要不可欠

2020/07/07

こんにちは。

院長の鈴木です。

今回はシリーズ13となります。どうぞお付き合いくださいませ。

◆シリーズ13:スタンレー・クラツキー先生との出会い

シリーズ13では、アメリカのメリーランド州ボルチモアで開業されておられるスタンレー・クラツキー先生をご紹介させていただきます。

ボルチモアへはニューヨークのニューアーク空港でレンタカーを借りてRoute95をひたすら南下して行きましたが、思ったより遠くて4時間くらいかかった記憶があります。

ボルチモアは全米でも屈指の治安の悪い町らしく、年間300件くらいの殺人事件があると聞いていましたので、町に繰り出すことはせず、ほとんどホテルとクリニック、あるいは大学病院とを往復するだけにしておきました。

クラツキー先生は、ボルチモアでプライベートクリニックを運営しているかたわら、全米でもトップといわれている、ジョンズ・ホプキンス大学病院(六本木のミッドタウンのなかにこの病院との提携クリニックが出来たことでも話題になりました)の形成外科の教授もなさっており、その関係で私も何回か早朝に行われる大学病院のカンファレンスに参加させていただきました。
そこでは全米トップの研修医たちの白熱した症例検討にかなり圧倒されてしまったのを覚えています。

先生は、目の周りの手術が非常に得意なので、眼瞼の手術を数多く拝見させていただきましたが、その技術はとても正確で、解剖の本を見ているような手術は見ていて感動さえ覚えたものでした。

クラツキー先生との会話の中で特に感銘を受けたのは、
手術を行う者にはPrecision(正確性)とPrediction(次に起こりうることを予想する能力)が必要不可欠
とおっしゃられたセリフで、なるほど深いな、ととても感心させらたことを今でも覚えています。

治安が悪くあまり外出しなかったので、この町の印象はあまり残っていませんが、研修が終わってニューヨークに戻る途中でフィラデルフィアの近くのモーテルを予約していたのですが、道に迷ってしまって、真っ暗な道を不安になりながらぐるぐると探し回ったのを思い出します。

<クラツキー先生との思い出の写真>

 

左は、クラツキー先生とのツーショット写真です。
右は、カウンセリングルームでのクラツキー先生のご様子です。

ここまでの長文お付き合いありがとうございました。

また次回は医師として生きる14で。

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