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ドクターブログ

専門誌「形成外科」へ随想を寄稿しました。

2023/05/09

こんにちは。
院長の鈴木です。

専門誌である「形成外科」 2023年5月号に、

随想を寄稿しましたのでこのブログにもUPしておこうと思います。お時間あればお付き合いください。


美意識を鍛えよう!
-美容外科医に求められる美意識とは?-

先日、形成外科関東地方会で丹下一郎先生(順天堂大学形成外科前教授)のお話を聞く機会に恵まれました。
丹下先生は、大森清一先生とともに形成外科の創成期を担ってこられた形成外科医であられますが、お話の中で、その時期にお2人で形成外科の役割を以下のように定義されたとのことでした。
「形成外科とは、病気を治し健康を求めること同時に、醜さを美しさに直す外科である」。
半世紀以上も前に語られた言葉ではありますが、まさにその神髄を捉えた表現で、現在美容外科を専門としている私にとっては非常に心打たれるものでした。そしてこれこそが、形成外科・美容外科に携わる者の醍醐味ではないかと至極納得させられました。
同時に、“醜さ”と“美しさ”について考え直す機会も与えられました。
どちらもその程度を客観的に評価する基準がなく、数値化して評価することは困難で、評価する者の主観で結果が大きく変わってきてしまいます。
どこが、どのように、どれくらい醜いのか?
これらについては表立って議論することは少し遠慮されてきたような気がします。
また、美についても数値化して客観的に評価することは難しく、したがって患者自身の美しさの自己評価はその人自信の「美意識」というものに大きく影響を受けてしまうことは当然のことでしょう。


この「美意識」も個々人によって微妙に違っており、施術を行う形成外科医、特に美容外科医にとって、患者の「美意識」というものをしっかりと把握しておくことは不可欠です。
したがって、術前には患者と術者の「美意識」のすり合わせが必要で、患者の「美意識」が術者と大きく異なり、その溝が埋められない場合には手術を引き受けるべきではないでしょう。
加えて、美容外科医には特に必要な「美意識」があると思います。
それは単なる“artis-tic”な「美的センス」という意味だけではなく、この治療が患者にとって「真」に真っ当な行為であり、「善」な行為であり、さらにその人にとっての最大限の「美」を引き出せる行為であることを正確に判断するための「美意識」です。

これがしっかりとしていることで、患者と医師双方が幸せになれる、クオリティーの高い安全な治療が出来るものと確信しています。
最近は一部の利益至上主義の美容外科医によって、あるいは業界内の過当競争によって「美的センス」ばかりを強調し、一番重要な「真・善・美」を判断する「美意識」に乏しいドクターがしばしば見かけられることに危機感を覚えます。


私は美容外科医として歩んできた20数年間、フェイスリフトを自分の生業としてきたことは非常によかったと思っています。
フェイスリフトを受けに来る患者の多くは、老化による自分の顔の変化を醜いと感じて来院するため、これを美しくしてあげなければ患者満足は得られません。
その中で自分の「美意識」が鍛えられたと思っていますが、これこそが美容外科医として患者とのトラブルもなくやってこられた秘訣だったのかなと今になって思います。
これから美容外科を目指す方には、ぜひこの真の意味での「美意識」を鍛えてほしいと思います。


 

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