ドクタースパ・クリニックの
独自のフェイスリフト手術技術の解説
フェイスリフト手術専門医の
フェイスリフト手術へのこだわり
傷跡が目立たない・分かりにくい場所を切開します。
切開するデザイン(メスを入れるライン)は写真の通りです。
まず根本的な考え方として、一度切った傷は顕微鏡的に見れば決して消えてしまうことはないという考えから、多少は残ったとしても傷として認識されない部分に切開線を入れるということです。
さらに、なるべく切開線の長さを短くして、余分な傷跡を残さないということです。
難しい表現をしているのでわかりづらいかも知れませんが、要は人から見られても判りにくい目立たないところを最小限に切っているということです。
具体的には耳たぶのところはその折れ目としていずれは皺の入るようなところを切って、耳珠の部分ではその尾根にあたる部分を切り、さらに耳の後ろ側も、耳の立ち上がりの折れ目になるところを切って、最終的には切った線というよりは折れ目として認識されるようになってしまうようにしています。
耳の前の切開については述べましたが、それより上の部分をどうするかも意見の分かれるところです。
私はフェイスリフトを初めて受けられる方には髪の毛の中を切り上げていくようにしています。
髪の毛の生え際のところを切り上げていくドクターもおられますが、やはり、傷跡を髪の毛に隠れて見えないようにした方が目立たないと考えているからです。
ただしこれにも欠点はあります。
生え際が後退するため額が広く見えるようになる、すなわち顔の面積が広くなるということが言えます。
しかしわずかな変化ですので私はメリットとデメリットを計りにかけて髪の毛の中を切開しています。
ただし2回目、3回目のフェイスリフトを受ける患者様の場合はその限りではありません。
髪をアップにしても気にならない。極力、耳の立ち上がりのしわの部分のみを切開します。
耳の後ろの切開をどこまで伸ばすかですが、通常は耳の後ろを上がって行って、さらにうなじの生え際まで伸ばすことが多いのですが、私はそこまでは切らないようにしています。
というのは、うなじの生え際にできた傷は思った以上に目立つと考えているからです。
耳の後ろで目立つところではないとは言えますが、やはり、髪の毛をアップにする場合のことなどを考えると必要以上に長く伸ばすことは避けなければなりません。
私の耳の後ろの切開でも、十分首のあたりの剥離ができ、うなじまで伸ばした時とほぼ同程度の視野が得られますので、極力耳の立ち上がりのしわの部分の切開だけで済ませています。
さらに、高等技術として、もみあげの後ろの毛の生え際のずれを無くすためにZ-plastyを一か所入れて、ズレを修正する場合があるのも私の切開の特徴です。
剥離範囲については図のような範囲で行っています。
フェイスリフトの場合は緑色の部分、ロウアーフェイスリフトの場合はピンク色の範囲を剥離しています。
剥離範囲は広ければそれだけ引き上がる方向に動く面積が広くなります。
ただし、広くなればなるほど、いろいろなリスクを抱える可能性は増えていきますし、術後の腫れも強くなります。
また、どこの層で剥離するかによっても、その効果やリスクは変わってきます。したがって、どの範囲をどの層で剥離するかによって、手術の結果や術後の経過は大きく異なります。
剥離範囲によって変わるフェイスリフト手術後の仕上がり
フェイスリフト手術では、たとえば前述したように耳の周囲だけを小範囲、皮下で剥離し、それだけを引っ張るようなリフトを行えばリスクはほとんどなく、手術直後はそこそこの結果で、術後のダウンタイムは極端に短くすることができます。
ただし、長い目で見ると、せっかく手術を受けたのに1年で手術前と同じになってしまったということにもなりかねません。
かといって、剥離範囲は広いほど良いのかといいますと、そうでもありません。
私の剥離範囲は、多くの手術経験の中から見いだされたものです。
一言でどれが一番良いということは言えない世界だと思います。
要はどこのどのように持ち上げ、それをどこに固定するかということです。
一般的なフェイスリフト手術は、当然のことながら剥離した皮膚の部分だけを引っ張り上げるのではありません。
剥離したその下の層についても何らかの操作を加えます。
その代表的なものがスマス(SMAS)表在性筋膜と呼ばれる筋膜の層に加える操作です。
図のようにそのスマスに行う操作の違いによって、Low SMAS Flap法、High SMAS Flap法、Lateral SMASectomyなど、いろいろな方法が存在しています。
また、SMASよりも深い位置で剥離していくDeep Plane法、リガメントを引っ張りの材料として用いるリガメント法などもありますが、どれも一長一短があり、どれが一番良いということは言えません。
そして、それらの方法は症例ごとに、さらに部位ごとに選択されるべきものだと私は考えています。
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