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私がバッカルファットを切除しない理由:3
2020/11/13
こんにちは。
院長の鈴木です。
「私がバッカルファットを切除しない理由」の続きになります。
美容医療で行われる手術というのは、比較的単純な原理で行われてるのかもしれません。
・膨らみ過ぎているところはその原因となる組織を取り除いて、ちょうど良い膨らみにする。
・凹み過ぎているところは、組織を足してやることで適度な凹みにしたり平らにする。
美容医療の手術では、このように、組織を足し算したり、引き算したりという操作の繰り返しによって成り立っている場合が多くを占めます。
形を変える手術もありますが、その際も様々なところで、足し算と引き算が繰り返されているのです。
この上述の考えに基づくと、バッカルファットの切除術というのは、口の脇の膨らみを切除して、膨らみを取ってやるという引き算に当てはまって参ります。
このバッカルファット除去の引き算という考えはあながち間違いではないのですが、そう単純なものではないのです。
前回もお話しましたように、バッカルファットは、他の皮下脂肪などと違って、スペースを埋めている脂肪で、頬の厚みを作っている脂肪です。
布団でいえば中綿、クッションでいえば中に入っているスポンジのカケラ、ダウンでいえば中に入っている羽毛のようなものだと思います。
その量が減れば布団であれば煎餅布団になり、クッションであればフワフワ感が無くなり、ダウンでいえばあのフカフカ感が無くなってしまうわけです。
つまり、バッカルファット除去を行った場合、それと同じような現象が頬の一部で起こりかねないということです。
このことが、よほどのことがない限り、私がこの治療をお勧めしない理由です。
切除により頬の厚みを作っているボリュームが少なくなってしまうということなのです。
中身のボリュームが減るとどういうことが起こると思われますか?それを覆っている皮膚が余って皮膚がたるんでくるのです。
バストのボリュームが減ると、たるみが生じる原理と同様と思っていただくど、ピンときやすいのかもしれません。
こうした理由から、私たちは頬の奥にある大切な脂肪をわざわざ除去するのはもったいない行為だと考えています。
特に老化によってただでさえ萎縮してくる脂肪を取ってしまうことは老化を促進していると言っても言い過ぎではないと思います。
⇒その4もUPしました。こちらをご覧ください。
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